お客様に好かれるために、いかにお客様を守れるか?
お客様に好かれるために、いかにお客様に同化できるか?
お客様に好かれるために、いかに共通の言語を持つか?
お客様に好かれるために、いかに信頼を勝ち取るか?
お客様に好かれるために、いかに安心して快適に住み続けていただくか?
これらを実現するための、『手法』と『思想』
面白いエピソードを紹介しよう。
OMソーラー協会でOM共済会を作ったときのこと。
OMソーラー住宅に住む方が安心できるように『地盤保証』『完成保証』『瑕疵保証』を付けるもの。数多くの会員工務店がOM共済会に入会する中、迫さんは入会しないという。お客様の安心のための共済会になぜ入らないのか、迫さんに聞いたことがある。
共済会に入って、シンケンで家を建てるお客様は喜びますか?そんなものに入らなくても、シンケンでは毎月住宅の点検をしているし、会社経営が健全に保てなければ、工務店をやめます。そんな誰かに尻を拭いてもらおうなんて根性の人間は、はじめから工務店をやる資格がないのです。お客様の顔も知らなければシンケンの理念も知らない検査員がきて、数十分現場を見て何を検査するのでしょう。私達は、もっとしっかりとした高度な社内検査システムを持っていますから全く意味がありません。共済会にかかる二十数万円の費用(社内経費を含む)で、アフターメンテナンスをきちんとした方がお客様に喜ばれるし、会社の評判も良くなります。共済会に入って業績が良くなった会社を知りません。シンケンで家を建てようとするお客様は、数多くの勉強会や見学会に参加して、一所懸命に家づくりがうまく行くように努力しています。努力もしないでいい加減に工務店を選んだ方が被害にあっても、なんでシンケンのお客様がリスクを被らなくてはいけないのですか?その保証を受けるためのお金をお客様が負担して、建てる家が良くなるのですか?そのお金があれば、僕ならもっとお客様を喜ばせることができる。そのお金で喜ぶのはお客様ではなく、本当は検査機関と保証会社なのではないですか?彼らを喜ばせるためにお金を使うことは、それこそOMソーラーのもったいない精神に反することだと思います。
もちろん私は共済会に加盟していたのですが、迫さんのその考え方には妙に納得できた。お客様から預かった貴重なお金を、一銭たりとも無駄に使うことはできない。保証にお金を使うことは何のメリットもないので、お客様が喜ばないことだと言い切る迫さんの自信。安心して快適に住み続けていただけるように経営安定の努力をし、設計及び施工の腕を上げる努力をし、住まい方の思想を開示し勉強会で伝えて来たのだ。迫さんの『お客様を守る』→『お客様を喜ばせる』→『お客様に好かれる』という考え方が良く現れた判断だと思う。
なんにでも保証を求める社会。
保証を付ければお客様が安心すると考えている経営者。
そんな事より工務店としてするべき事をキチンとこなす努力が大切。
顔が見える中で培う信頼関係を維持することが地域工務店には似合っている。
建物をつくる以外のお金が沢山かかるようになった最近の住宅建設。
本当にそのサービスは必要なのでしょうか?対価に似合ったサービスなのでしょうか?
限られた予算だからこそ、無駄遣いせずに建物をより良くする為に使いたい。
本当にお客様が喜んでくれることに限定してお金を使いたい。
(つづく)
おかげさまで、又ランキングが上がってきました。
皆様の優しいクリック↑で応援をお願いします。
ありがとうございました。