まず口火を切ったのは、銀座吉水女将の中川さん。
特別なことではない、ごく普通のあたり前の家が欲しいと思ったら・・・どこへ行けばいいの?
そんな簡単なことが、今は良くわからなくなっている。
住まい手を代表して、今の家づくりに苦言を呈する。
○昔は近所の大工さんにお話すれば良かったが、今は複雑になり話す相手が判らなくなった。
○工務店の経営者は資金繰りに忙しくて、家づくりに興味がなくなってしまったように見える。
○住む人とつくる人が直接会話しながらの家づくりが、一番安心で住みやすい家ができる。
○設計者が出てきてから、家づくりが複雑になり見えにくくなってしまった。
○大学を出て設計者になった若者に話を聴いたら、家をつくっている現場を見た事がないという。
○トイレの掃除も料理もしたことがない、生活観の無い人に住宅設計して欲しくない。
○銀座のビルを建てた時、あれだけ話してワンピースを注文したのにスーツの見積りが出てきた。
○昔は大工さんが、奥さん背が低いから台所低くしといたよ、なんて言ってくれたもの。
○私が欲しいのは、ちょっと前の日本の暮らしができるあたり前の家。
○コンビニの15種類もの添加物が入った御飯なんか食べたくない。
○既製品を組み合わせるのではなく、生活のアドバイスをしてくれる工務店を望む。
○工場で加工したものじゃないと階段もつくれないような大工さんに家をつくって欲しくない。
○キッチンや下駄箱ぐらいなんで大工さんがつくらなくなっちゃったんでしょう?
○工務店のつくった家を見せてもらってから、家づくり工務店を決めるべき。
まぁ、短時間に的確な現状工務店批判がビシバシと決まる。
なかなか手厳しいが、全てあたり前なもっともなこと。
工務店がキッチンを買ってくるようになったところから、堕落が始まったのかな・・・。
しっかり住まい手と向き合って、その生活を想像し、暮らしやすい家をつくる。
そんな「あたり前の家」をつくる工務店が、なかなか見つからなくなってしまったのかなぁ。
女将さん!ここにいますよ昔ながらのあたり前の工務店が・・・。
東京町家では、台所も洗面台も階段も下駄箱もみんな大工さんがつくっていますよ!
法律と予算が許せば、外部建具だって大工さんと建具やさんでつくりますよ。
ガラス戸や障子を壁の中に引き込んで、風がいっぱい入る家をつくっていますよ。
太陽の熱だって、もったいないもったいないと言って暖房に使っていますよ。
炭で防蟻処理をして、左官屋さんが壁を塗る、ちょっと前の日本の家をつくっていますよ。
女将さんのオーガニック弁当のような、美味しい住宅を見に来ませんか?
女将さんが求めているのは、顔が見える関係の中でつくる正直な家。
家づくりを誰がこんなに複雑にしてしまったんだろうか?
住まい手を見ようとせずに、銀行や商工会の方ばかり向いている工務店の社長が多いですね。
キッチンぐらい大工さんがつくるのが『あたり前の家』
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ありがとうございました。
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お問い合わせは下記「東京町家をつくる会」工務店よりお願いします。
相羽建設・田中工務店・創建舎