民俗学の授業での一幕
宮本先生:「みなさんは、あいうえお50音を発音できますか?」
私の心の中:「冗談じゃないよ!いくらお絵かきしてるからってここは小学校じゃないぜ!」
50音って言うけど、数えたら50無いんですよね、皆さんが使っている日本語は・・・。
わ行を発音してください。
「わ・い・う・え・お(を)」
私が正しい発音をしてみましょう。「わ・うぃ・う・うぇ・うぉ」
これは明らかに「あ・い・う・え・お」とは違っています。
もう少しわかりやすく書くと「a・i・u・e・o」と「wa・wi・wu・we・wo」の違いだ。
この内u=wuとなるので、上のような発音が正解らしい。
戦前まで、日本人はきちんと発音を使い分けていたし、意味も違っていた。例えば壽屋(トリス→サントリー)の洋酒は「ウィスキー」ではなく「ウヰスキー」が正しい。確かに僕が子供の頃「ウィスキー」は「ウヰスキー」と言っていたし、「サイダー」の「イ」の発音ではなかった。小学校の50音には「わ(ゐ)う(ゑ)を」と書かれていた。いつの間にか(ゐ)と(ゑ)が日本語から消えてしまった。これが使い分けられなくては日本語の深さを読み取れないという。年配の方の話を聴き取ると、きちんと区別して話しているのがわかる。この違いがわからないと「韻を踏む」独特の日本語を理解できないと。駄洒落(親爺ギャグ)は、韻の文化だ。
最近、「本お読む」と発音する子が増えてきた。そのまま話し言葉で「本お読む」と書く子までいる。挨拶は「こんにちは」「こんばんは」ですが、「こんにちわ」「こんばんわ」と書く子達が増えている。「は」と書いて「わ」と発音する。ちょっとややこしいですね。・・・(理由は聞いたのですが思い出せません。知っている方は教えてください。)
最近の小学校では、「こんにちは」と「こんにちわ」どちらで教えているのだろう?「一所懸命」が「一生懸命」に変わる世の中、どちらが正解なのかな。みなさんはどちらの日本語を使っていますか?
注意して聞いていると、宮本先生はちゃんと正しい発音で日本語を話している。先生が今の若い子で正しい日本語を使えるのは「矢野顕子」だという。(当時は矢野顕子も若かった)彼女の歌はきちんと発音を使い分け、韻を踏んでいるという。若くはないが、谷川俊太郎さんの日本語も正しく美しいと話していた。どちらも「ことばの仕事」をしている方たちで、日本語を大切にしている。もちろん宮本先生も同じです。
あなたが何気なく使っている言葉は、本当に日本語ですか?
若い子の「ら」抜き言葉を聴いたら、先生、天国でぶったまげているだろうなぁ・・・。
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