『オキナワの家』や『向う三軒両隣』と言う、子供のための住宅本の仕掛け人
『真壁智治』さんのことを書いたら、わきた・けんいちさんが『遺留品研究所』に反応して
、『建築学・70年代の批判的サーヴェイ』という記事をアップしてきた。
この『サーヴェイ又はデザインサーヴェイ』という言葉に、1970年代に学生時代を過ごした私たちは、異常反応を示してしまう・・・。こうなるともう大変!!
秋山東一さんや
真鍋弘さんの心の柔らかいところを握り締めてしまったようで・・・。
サーヴェイの話は、また別に書くとして、宮本常一さんの授業について少し書かなくてはならない羽目になってしまった。と言うのも、私は工学院大学に通っていたのだが、宮本常一さんの授業を受けたくて、武蔵野美術大学に転校してしまったから。今となっては数少ない生授業を聴いた者として、それを思い出しながら語り継がなくてはならない使命感みたいな物を感じてしまったから。本に書かれていることをお話しするとボロが出てしまうので、なるべく授業でしか話せなかったものを中心に書いてみたい。
ちなみに、造形大学の多木浩二さんの授業を最前列で真剣に聞く女学生がいたそうな。その子が日本女子大生の妹尾和世さんだったとか。みんな造形大生ではないことを知っていたが誰もとがめる物はいなかったらしい。(先日真壁さんから伺いました)
一番最初の授業は、自己紹介から始まった。
『宮本常一』この名前を見てなんと感じますか?
この「いち」が問題なのです。
私の名前は「一」だから良いのですが、「市」の字だったら体が不自由な人なんです。
ほら、有名な『座頭市』は目が不自由でしょ。『耳なし法市』は耳が不自由でしょ。
日本人は、昔から身体障害者を区別していたんですね。
年老いた母親を背負って山に入る習慣(姥捨て山)や、双子が生まれたら片方は殺してしまう話や、それが不憫でこっそり引き取り育てる養母の話もあった。
終戦後、駅前で白衣に松葉杖でアコーデオン弾いていた人を見たことがあるでしょう。
北前船の話は「海の道」としてとても楽しい授業でしたが、こちらは本に書かれているから省略。
美人村の話
昔から「美人村」として知られたところがある。
例えば有名なところでは「秋田美人」。
冬場日照が少なくて、色白になるからだと言われているが、それは違うと思う。
青森秋田は、ロシアに近くその昔海の道があり、文化や人間の交流もあったと想像される。
当然男と女が出会えば、恋も生まれて、結果として混血児が残される。
白系ロシアの血が混じっているから、色白の秋田美人が生まれた。
色が白いだけでは美人として片手落ちで、目鼻立ちがすっきりして初めて美人と言われる。
日に当らないだけで、目鼻立ちが変わるはずが無い。
日本(特に長野県)を歩いていると、美人村といわれるところが沢山ある。
そこに行くと村の娘の顔が、明らかにモンゴル系の顔ではない人を見かける。
目が大きくパッチリしていて二重瞼で、肌の色が少し褐色気味。
ルーツをたどれば、昔から山の中の貧乏農家には嫁の来てがない。
そこで、海外(主に東南アジア)から、嫁を買ってきていたというのだ。
村の若い衆がお金を出し合って、場合によっては村もお金を出していたらしい。
1人の花嫁を何人かの若い衆が共有し(一妻多夫)、跡継ぎを設けさせていたらしい。
一夫一妻制が当たり前になったのは、そんなに昔の話ではないようだ。
そして、農家が海外から嫁をもらうのは、今に始まったことではない。
村人の接待
学生の頃、地方の村を歩くと、泊まるところに不自由はしなかった。
特に奥深い田舎では、都会からの情報に飢えていたから、大歓迎された。
酒と食事が振舞われ(当時はなかなか酒など飲めなかった)、散々後々村人が集まってくる。
そこで、都会で起きていること、流行っていること、等々話を聞いて楽しむ。
若い者は都会にあこがれ、年配者はあんな怖いとこ行くもんじゃないとたしなめる。
さて夜もふけ、用意してくれた床に就くと、何やら生暖かいもので目が覚める。
いつの間にやら若いかみさんか娘さんが、裸でふとんに入り温めてくれている。
多分ここで一夜の出会いがあれば、優秀な頭脳のDNAを村に入れることが出来るのだろう。
宮本先生は、しきたりが理解できずにそのまま何も無しに朝を迎えてしまったらしい。
娘さんは泣いて奥に行ってしまい、気まずい朝になってしまった。
出かける時に、ご主人から「大変失礼をしてしまいました。ところで娘の何処が気に入らなかったんでしょう?」と聞かれた。
無知からとはいえ、娘さんには、大変申し訳ない悲しい思いをさせてしまった。
この一件から、村人の接待は素直に受けるべきだと悟ったとか。
山奥の村を訪ねる喜びを、この時から知り、人里離れた村に好んで行った。
この風習は、戦後まもなくまで地方では続いたと言っていた。
さて今日はこの辺で・・・。また続きをします。
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