昨日、タニタの山口さんが見えて、「雨のみち」が忘れられていることを嘆いていた。
全くその通りと思い、今日は「雨のみち」について考えてみた。
昨今、塩ビの環境ホルモン問題が脚光をあびている。
その割に、建築関係者の関心が低いのは、どうしてだろう?
塩ビが持つ「安い・扱い易い・綺麗」と言う魅力に代替えが利く素材が見つからないからか。
ただ、その便利さの復讐はシックハウスと言う形で現れたのは記憶に新しい。
私は、ソーラータウン西所沢を期に、脱塩ビを計ろうと取り組んでいる。
水道管は、以前より塩ビ管から鞘管に変えている。
ビニールクロスは、ソーラータウン久米川(4年前)より、月桃紙や和紙に変えている。
塩ビシートを貼った建具や造作は、もとより一切使っていない。
ここで、第4番目の脱塩ビとして、雨樋を考えた。
銅やステンレスやアルミの樋があるが、みんなごつ過ぎて東京町家に似合わない。
タニタで最近ガルバリュームの樋を出したが、これもやはり大げさすぎる。
そして、どれも値段が高すぎる!
僕が欲しいのは、そんな特別なものじゃなく、昔のブリキの樋でいいのだ。
あの半丸の、ちょっとレトロな匂いを残しながら、なんでもないモノ。
断面の半丸は、漏斗の様に下に行くほど体積が絞られ、水が残らないように設計されている。
最近の大げさな雨樋は、見付けの段々のデザインに気をとられ、底面を平らにするから、水溜りが残る。
雨が上がった後、樋の中を覗いてみると良く理解できる。
見てくれの設計が優先され、本来の性能が設計されていないように思う。
東京町家にとって、他人のデザインは邪魔なだけ。
本来の雨樋性能をきちんとデザインしたものが良い。



実は、そんなのがあったのだ。
素材はガルバリュームになったが、昔のままのそっけない半丸雨樋。
エンドの菊絞りの職人技を覚悟していたが、エンドキャップの部品が用意されていた。
価格も既製品なら実に安価で納まる。
ただ、雨を落とすラッパ管が無いため、大げさな鮟鱇(アンコウ)を付けなくてはならないのは残念。
しかしこれも、問題が無いわけではない。
○箱単位で部品を取らなくてはならない。
設計者が気まぐれで指定すると、工務店は残った不良在庫の山を抱えることになる。
○部品の種類が極端に少ない。
零細メーカーのため、ラッパ管があるメーカーにはエンドキャップが無かったり、
エルボの曲がり角は1種類しかなかったりする。
○特注色は、シャーリングから単品生産のため、価格が3倍程度になる。
設計者の気まぐれで色を選ばれると、べらぼうに高いものに付く。
○施工及び取り扱いに気を使う。
塩ビなら投げても問題ないが、ガルバーはぶつけるとへこんでしまう。
○足場はずしに気を使う。
足場が丸太から単管に変わり、職人の扱いがぞんざいになってきたので、樋にぶつけるとへこむ。
工務店が標準採用に踏み切り、使う色を1色に絞り込めば、流通上の問題は解決できる。
職人の質を、当たり前のレベルに戻せば、施工上の神経の使い方で解決できる。
同じ考えの、住まい手・施工者・設計者が増えれば、
将来的に流通量が確保され、色や部品が自由に使えるようになるだろう。
みなさん、もっと「雨のみち」に関心を持って、脱塩ビを計りませんか?
特に良質な職人を抱える地域工務店にとって、メリットが多いと思います。
自然素材→脱塩ビで、安全な家をつくりましょう。
ソーラータウン西所沢に見えたら、雨樋に注目してください!
このガルバー半丸雨樋を「東京町家なモノ」に認定します。
皆さんも、沢山使って供給環境の改善にご協力ください。
今回使用したのは、
中川テクノさんの物です。
この他にも、半丸ガルバーの樋を作っているメーカーはあります。
脱塩ビで、環境ホルモンから家族を守る
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