
OMソーラーの集熱性能は、暖房が必要な冬ではなく、夏に決まってしまう。
ちょっと矛盾を感じるが、集熱面積(特にガラス付部分)を大きく取り過ぎると、夏場集熱し過ぎでオーバーヒートしてしまう。だから、設計時にシミュレーションして、集熱温度が80℃を超えないように集熱面積を決める必要がある。継続的に80℃を超えた熱風が通ると、ファンモーターの軸受け部分からオイルが漏れてきて、モーター焼付きの原因になる。そこまで行かなくても、モーターの寿命を著しく縮める。また、120℃を超えると、コーキングが沸騰し、飴状になる。こうなると空気漏れを起こし、集熱温度が上昇しなくなる。
でも、せっかくOMソーラーを付けるなら、冬に沢山の集熱が欲しいのは、誰でも同じ。そんな我侭をかなえてくれるのが、
バーチカルハンドリングの技。
通常、シミュレーションの最高風量は12㎥/minで計算される。この数値は、夏場の排気量で決まってくる。つまり、夏排気用のダクトの抵抗を考えて、少々の安全を見込んで、設定される。計画が悪くて少々の曲がりと長さの抵抗がかかるものとして割り出されたものだ。
この
バーチカルハンドリングの場合、夏排気は、直に外壁に出して、損失抵抗がほとんど無いので、15~16㎥/minの風量が可能になる。つまり、オーバーヒートしないで25%集熱面積を増やす事が可能になる。これは、冬場にとてもありがたい。また、ダクト配管も曲がりなしにハンドリングに入り一直線に出て行くので、抵抗も少なく、施工も簡単だ。更に、リターン口はハンドリングに直に吸い込むので、施工がいらない。この写真では、リターン口にフィルターを付けているが、磁石で付いているので着脱は簡単。これならまめに掃除ができる。これはTOMOS製のT型ハンドリングに与えられた裏技!

ロフトの許容天井高1400をクリアするように、1350mmで天井を張っている。このT型ハンドリングは丁度この寸法に施工クリアランス(上部にわずかに見える銀ダクト)を残して納まるようにできている。だからダクトがほとんど見えずに、すっきり納まる。せっかく造ったロフトが、ダクトの配管で使い辛いなんて事にならない。
上から入った集熱空気はまっすぐ立下りダクトに流れる。上部前面の黒い四角がフィルター、簡単に外して掃除ができるので、清潔好きには嬉しい。下の箱の向こう側は、直接外壁から排気をする。
このシンプルなシステムは、美しくさえある。
東京の厳しい立地条件の土地で、より快適なOMソーラーをつくり続けてきた「東京町家」が、百戦錬磨のトライアルから産み出した技たち。この影には、トモスの協力がある。
エネルギーのベンチャーOMソーラーの家
ラストスパートに入ったOMソーラー住宅の見学会。
OMソーラーらしい工夫の数々を体感してみよう。
今後の予定は
4月29日横浜市青葉区:混構造地下室付の大きな大きな家
5月22日新宿:「東京町家」勉強会
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