横浜・原宿立体工事を大成が低価格入札,2位との10億円の差も「妥当」
2006/04/12
日経コンストラクションWEBより転載
国土交通省関東地方整備局は3月17日,神奈川県横浜市の国道1号原宿交差点立体工事を大成建設と契約した。契約金額は19億4000万円(税抜き。以下同じ)。3月7日の一般競争入札で調査基準価格を下回ったので,低入札価格調査を経て落札を決定した。予定価格は33億4331万円だった。
入札には同社のほか,大林組・みらい建設工業JVと鹿島・東急建設JVが参加。それぞれ29億5000万円,53億5000万円を提示した。後者は予定価格を超過したので,大成建設と大林組JVの2者の争いとなった。
同工事の入札では,新しい技術を活用できるように設計・施工一括発注方式を採用。工期短縮の技術提案を求め,工事価格との総合評価で落札者を決定する総合評価落札方式で実施した。工期短縮では,標準工期の540日に対し,大成建設は88日,大林組JVが157日の短縮をそれぞれ提示した。
しかし,総合評価では大林組JVよりも10億円以上低い価格を提示した大成建設が6.288点を取り,4.72点の大林組JVを上回った。低入札価格調査を実施した結果,品質の確保などに問題はなく,価格は妥当であるとして,大成建設を落札者とした。
神奈川県内の国道1号で最も渋滞の激しい場所であることから,その解消を目的に交差点を立体化する。828mの工事区間のうち,420mをアンダーパスで施工する。工期は2008年3月31日まで。2006年秋ごろまでにアンダーパスの設計を終え,工事に着手する予定。
東京町家的考察
三割四割引当たり前!!なんて昔カメラ屋さんが連呼していたけど、最近の土木屋さんもやるもんだね。今年から官制談合が本格的に廃止されるようです。通常予定価格の98%程度の価格で落札されることが多い官庁工事の談合価格ですが、やれば60%程度で可能なんでしょうか?だったら今までの工事はなんだったんでしょうね?
官制談合と言われるくらいだから、今まで談合で一番メリットを享受できたのは実は役人だったんではないかと考える。具体的なメリットは天下り対策。より良い条件で天下りを受け入れたところに優先的に工事が発注されるシステム。自由競争にしたら、働かないで高額の報酬を要求する官僚を喜んで受け入れる会社は無いだろう。事実、いつ逮捕されるかわからない地方サブコンの仕事を続けたくないと言う理由で、脱ゼネコンを図る社長を何人か知っている。さらに、止めたいと言いながら抜け出せずに、逮捕されてしまった方も・・・。密告がこれだけ頻繁にされては、どう考えても民間のメリットをリスクが超えてしまったようだ。
それにしても、3社の入札で2.75倍の差が出るなんて、ちょっと僕らの感覚では理解できませんね。うがった見方をすれば、今まで回ってきた札の通りの金額を記入するだけで、実際には見積りしていなかったんじゃないかな。今回は札が回ってこないので、本気で見積りしてみたらこんなにばらついちゃった。これじゃ受注はギャンブルじゃないですか。
日本を代表するゼネコン大成・大林・鹿島が参加してこの内容だから、かなり心配な業界ですね。安すぎて価格調査に引っかかったらしいけど、結果OK。小泉行政改革の効果と良い方に考えよう。・・・って、
ほんとかな?(←ここをクリック)
ほんと、今までの工事価格はなんだったんだろう・・・?そしてこれからどうなってしまうのだろう?価格たたき合いの結果、公共工事は下請け業者→孫受け業者→ひ孫受け業者→現場労働者の順に無理が押し付けられ、手抜き工事温存の温床システムにならないだろうか?
価格競争と同時に、役人直接の責任を持った施工監理システムが構築されないと車の両輪として機能しないように思うがいかがでしょう。
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