今日は工務店の勉強会があって、参加してきた。
勉強会の後は懇親会になり、ちょうど良い機会だったので、相見積りについて聞いてみた。この勉強会は工務店経営に熱心な優良工務店が集まることで有名。当然業績も優秀で、世に言う『勝ち組』工務店が集まっている。だから、一般的な工務店の回答とは少し違うかもしれないが、ここにまとめてみる。
基本的に、みんな相見積りは行いたくないと言うスタンスは、共通。でも、仕事がなければ相見積りもやむなしかもしれない。だから、仕事が確保できるよう(相見積りしなくても済むよう)に、こういう勉強会にも参加して、魅力的な工務店になれるように努力している。雑誌でよく見る何人かの建築家の実名が上がり、仕事に対する評価の情報交換。かなりみんなから袋叩きになる建築家も。工務店は、儲けさせてくれなかった建築家に対しては、かなり辛らつな気持ちを抱く物だ。しかも執念深く。建築家との関係がうまくいかなければ、住まい手ともスムーズには行かず、結果としてメンテナンスもままならない。
きちんとしたメンテナンスが出来ない仕事は、会社の評判を落とすので、行いたくない。見積り図面に描かれていなかったことが、実施図では追加記入されていて、当初から住まい手の要望にあったので追加金額は出せないといったことがよくある。相見積りをするなら、キチンと図面を完成させてから出さないとトラブルになる。見積り提出から業者決定に3週間もかけて、決定したら来週からかかってくださいは無いだろう。工務店が着工段取りするのに、契約後最低2週間、出来れば4週間欲しい。相見積りの場合、受注できるかどうかわからない仕事に、大工の手を空けて待つわけにはいかないのだから、段取りに時間がかかることをわかってほしい。着工が遅れ、引渡しが延びなければ、必要な手間もかけられず無理が重なり、結果としてよい仕事にならない。建築家も、工務店に理不尽な無理難題を押し付けると、しっぺ返しも大きそうです。
住まい手の顔が見えない状態で見積りはしたくないと言う方がいて、みんなうなづく。工務店にも住まい手を選ぶ権利があり、下手すると契約当日まで住まい手の顔が見えない相見積りは、とても怖くて行いたくない。工務店は、直感で住まい手の性格を読み、「クレイマー系」の方の場合、やんわりと断っていただけるような雰囲気にする。それが、契約当日までわからなければ対処の仕様がない。実際、嫌な直感が当り、大変苦労した方もいた。
反対に言うと、自社で仕事を確保できない工務店は、こんなリスクを覚悟で相見積りに応じていると言うことだろうか。そんな事をしていると、益々企業の体力が落ち、いつまでも負け組みから這い出せないのに・・・。
意中の建築家からの相見積りの依頼は受けるかと言う質問には、ほとんどの方がYES!優れた設計者は、無理なことをせず、きちんと利益が出て、現場に入ってからの追加変更も少ないようだ。そういう仕事ならみんな行ってみたい。
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