最近は、個食が一般的になってきたらしい。家族がお膳を囲んで、1つお皿の料理を突っつくなんて風景はなかなかお目にかかれなくなってきた。子供は塾でコンビニ食、おとうさんは帰宅時間が遅くなる。朝食にしたって、各自時間に合わせて、ばらばらに摂る。日本のホームドラマは、食堂で成り立ち、「ただいま11人」「寺内勘太郎一家」等々の名ドラマを生んできた。最近の個食化でそんなドラマも成立しなくなったようだ。
i-works では、あえて食事の時間を大切にしたいと考えている。小さな家なら、リビングセットなんかなくたって、大きめの食堂テーブルがあれば、お父さんが新聞読みながらビールを飲む横で、子供は宿題をしている。「おとうさん、これなんて読むの?」なんてコミュニケーションが丁度よい。
「志木の家」では、北側いっぱいに食堂ベンチを設けて、引きを取って庭を眺められるようにした。こちらの北側は、裏の家にとっては南側、お互い視線が合うと、なんとなく落ち着かない。ベンチと家事コーナーの上にトップライトを付けて、採光は上から確保した。両袖壁には、ルーバー窓を設けて風を抜いた。これで、北側を壁にできた。時間帯によって壁をなめる光は、食堂空間を劇的に演出する。日曜日だけでもいいんだ、家族が揃ってゆっくり食事しながら、学校の事、友達の事、旅行の事、お買い物の事、仕事の事、なんでも話題にしてお互いを理解しあおう。
食堂のベンチから見ると、こんな風に庭が見える。一家団欒を死語にしてはいけない!
この部屋の仕上げ
天井:月桃紙(日本月桃紙)
壁 :薩摩中霧島壁箒引き5mm(高千穂ライフニクス)
床 :信州赤松15mm(木曽アルテック社)
楽しく食事ができるOMソーラーの家
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i-works の家を豊富な写真を見ながら、その魅力に迫ります。
5月22日新宿:「東京町家」勉強会
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