きょう、韓国から建築家24名とガイドと通訳がソーラータウンに視察に見えた。
迎える此方は、相羽社長とOMソーラー協会の村田さんと私。
まずは、モデルハウスで歓迎の挨拶{「アンニョンハシムニカ」。
続いて、私がOMソーラーのシステムを説明。
1988年に建築学会調査団として、韓国を訪れた時の住環境に対する感想を述べた。
○伝統的な民家はとても自然と共生していて良い。
○韓国にはオンドルという空気式床暖房の文化があるので、OMソーラーは馴染みやすいのではないか。
○安東の北にある学者村に行ったとき、「風の部屋」がとても気持ちよかった。
○OMソーラーは、自然力を活用して快適な住環境をつくる建築的な工夫だ。
○単に床暖房という事ではなく、新鮮空気を大量に取り込む換気装置でもある。
○OMソーラーは、空気と熱の動きをデザインする技術。
何か御質問は・・・?
言い終らない内に早速挙手が。
○どうやって蓄熱するのか?
○屋根葺き材料は何か?
○設備費用はどれぐらいかかるのか?
○ランニングコストは?
○政府からの補助金は、どれぐらいあるのか?
○集熱ガラスの材質は?
○夏暑くないのか?
○天気が悪い日はどうするのか?
○二重設備になるのではないか?
○集熱面でどれぐらいの温度上昇があるのか?
○床下に入った空気は、どこから出てくるのか?
○・・・・・・・・
こんな調子で延々と質問が続く。
このままじゃ、見学時間がなくなると思い、実際ダクト内に手を突っ込んで温風を感じて頂く。
見学しながらも、根掘り葉掘りの質問攻撃。
彼らの熱心さに、自分の学生時代を思い出した。
僕達の学園闘争世代は、徹底的に論議をした時代だった。
高校生で大阪万博を体験し、何か大きな未来の可能性を夢見て、夜を徹して論議した。
納得がいかない事には、徹底的に追求し、論破した。
彼らを見ながら、日本の叔母様たちがヨン様はじめ韓国スターに熱を上げる理由の一端を理解した。
私たちがどこかに置き忘れてきた、ひたむきな気持ち・・・。
ソウルで、屋台に入ったら、隣に座った学生が話しかけてきたっけ。
隣の国同士なのに、なぜか片言の英語でしか話が通じない。
でも、アメリカ人と話すより、お互い良く通じた英語・・・。
なんかこっけいな姿。
これが近くて遠い国の現実。
アジュマにケサンセヨ(お会計)というと、隣国からのお客さんだから彼らがおごると言う。
まさか学生におごってもらうわけに行かないと拒むが、頑として受け取らない。
しょうがないから、お礼を言ってタクシーを拾おうと通りに出たが、なかなか捕まらない。
「私は死にましぇ~ん!」状態でタクシーの前に跳び出さないと拾えそうもない。
「そんな事だろうと思って」と、いつの間にか先程の学生が道路に飛び出して、拾ってくれた。
こんな他人を思いやる気持ち、いつの間にか無くなっていたなぁ・・・。
なんか、ずっとずっと昔々の事を思い出してしまった。
お金があっても豊かさを感じない国、日本。
彼らは、最先端の日本の建築を見学に来た。
六本木ヒルズや東京フォーラム、お台場・・・。
住宅はソーラータウンだけだということ。
赤坂のホテルから2時間バスで来て、1時間話をして、2時間かけてまた都心に帰る。
貴重な時間を、こんな事に使って、良いのだろうかと心配するが、バスが出るまで質問は続く。
みんな活き活き、こんなローテク住宅を見学している。
通訳さんに、バスの中で質問があったら、まとめてFAXしてください、と言うのがやっとだった。
今回、質問の返答に夢中で、ろくな写真が撮れませんでした。
伊礼さん、長くなってごめんなさい。
ヨン様も大ファン?
日本が世界に誇るOMソーラーの技術
ラストスパートに入ったOMソーラー住宅の見学会。
OMソーラーらしい工夫の数々を体感してみよう。
今後の予定は
4月23・24日小平市:小さな小さな「うなぎの寝床」の東京町家
4月29日横浜市青葉区:混構造地下室付の大きな大きな家
5月22日新宿:「東京町家」勉強会
見学会・勉強会に参加を御希望の方は
相羽建設に連絡を頂けると、案内図をお送りしています。メール mail@aibaeco.co.jpフリーダイヤル 0120-145-333FAX 042-393-9838
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