設備機器は日進月歩で新しいものが出てくる。これは致し方ないので、その時点で最新の設備を心がける。しかし、単に必要ない機能を付加しただけのモノには要注意!設備は複雑にすればするだけ故障しやすくなるので、シンプルで必要な機能がきちんと組み込まれたモノが良い。
洗面所周りは、細かなものが沢山ある。年頃の女の子がいようものならもう大変。最近は水を使うお化粧が多く、洗面所でメイクアップする方が増えた。だったら、きちんと整理する棚も欲しいし、椅子にも座りたい。湿気易い場所なので、調湿作用がある材料に包まれたい。間違えてもビニールクロスは使わない。呼吸できない材料は、表面の結露で、数年後にはカビだらけになる可能性がある。
壁・床・天井を板でつくると、いつも室内がカラリさわやかで、芳香が心を休める。柔らかな反射は目にも優しい。
OMソーラーの家は全館暖房になっているので、このように裸になる場所では、ヒートショックが無いのが嬉しい。
照明器具の位置を下げると、落ち着いた空間になる。これが「灯の重心」ということ。昔、建築家:吉村順三さんは「日本の女性には髭がある」と言った。天井付け照明では、鼻の下に影が落ちて、まるで髭が生えたように見えると言ったのだ。最近、女優さんが頻繁に使うアッパーライトとは言わなくても、低い位置の照明は、その人を綺麗に映し出し深みを与える。
浴室を照明する場合、開口部側に照明を持ってくると、窓に影が映りにくい。本人の知らないところで、浴室の行動が道行く人に見られていることがある。こんなことも、照明の位置をちょっと気をつけるだけで回避できる。
木製の天井は、結露しにくいので、天井からのポタ落ちがおきにくい。お風呂はリラックスして、一日の垢と疲れを落としたい。