東京都唯一の国宝建造物が東村山市にある。
鎌倉円覚寺舎利殿と共に日本を代表する唐様(禅宗様)建築です。
強い屋根の反りが、大陸の影響を物語っています。
昭和8年に、茅葺からこけら葺に葺きかえられたそうです。
1407年の建立ですから、円覚寺舎利殿より古い建物です。
ところで、東村山には、鷹の道とか鎌倉街道があります。
昔、鎌倉幕府の北条時宗がここまで鷹狩に来ていたそうです。
大学では、唐様建築として円覚寺舎利殿について教わりましたが、こんな近くにあったとは・・・。
国宝と言っても、特別ガードが張られているわけでもなく、もちろん拝観料なども無く、誰でも散歩がてらお参りができるところがすごいね。
そして、こんな状態で、火災や悪戯といった事故も無く生き延びてこられたのは、街の衆の信仰と愛だと思います。街に親しまれ大切にされ、生きて来られたのでしょう。こんな大変な建物が、普通の顔をして街にあるなんて、ちょっとびっくり。これって、かっこいい!
禅宗様建築様式及び正福寺地蔵堂については、
法隆寺観光ガイドに詳しく解説されていますので、興味がある方はご参照ください。他にも社寺建築について詳細に解説されています。